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ベトナムに住んでみたいけれど、仕事はどうしよう…?
海外で生活したいと思ったときに、1番気になるのは仕事は大丈夫かなということですよね。
日本人がベトナムで雇用されて働く方法には、日本の企業に就職して現地駐在員として派遣されるか、現地で採用されるかの2通りになります。
駐在員として派遣される場合は、自分のタイミングでは選べず会社の指示に従って渡越することになるので、これからすぐにベトナムで働きたい場合には現地採用としての転職を目指すのが一般的です。
今回の記事では、日本人がベトナムで現地採用の仕事に就く方法についてご紹介します。ベトナムでの日本人の仕事のお給料や特徴についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
ベトナムで日本人が仕事を探す方法
そもそもベトナムでの仕事は、どこで探したらいいのでしょうか。
ベトナムで日本人が現地採用の仕事を探す方法は、大きく2通りあります。
- 転職エージェントを利用
- 知人の紹介
友だちや知り合いから紹介してもらう方法もありますが、誰もがベトナムにツテや知り合いを持っているわけではありませんよね。
多くの人は転職エージェントを利用してベトナムにある日系企業に転職します。
「ベトナム 求人」や「ベトナム 転職」と検索すれば、たくさんの転職エージェントが出てきますので複数登録して、気になるものはどんどん応募してみるのがおすすめです。
私もそのように考えて1社の合否が出るまで次を受けないようにしていたのですが、ベトナムでは複数の会社を同じ時期に受けて、そこから選ぶ方法が一般的だと後から知りました。
他のところに合格していれば、本命の会社の待遇条件を交渉する材料にもなります。
現地で顔合わせすることなく、オンラインのみの面接で合格が決まるところがほとんどです。待遇や条件はしっかり確認しておきましょう。
ベトナムでの日本人の仕事のお給料
ベトナムの現地採用のお給料は、USDで提示されるところが多くなります。
ベトナムで一般職の日本人がもらえるお給料は、手取りで1,500USD~2,500USDが相場かなという感じです。
私の肌感覚では、20代~30代前半の一般職の友だちの中で、手取りで2,000USD以上もらっていれば「待遇いいね」という感じでした。
特別なスキルがあったり管理職であったりすれば、現地採用でも3,000USD~4,000USD以上の収入が得られる場合も。
ただ、ベトナムの仕事のお給料を確認するときには、いくつか気をつけたいポイントが存在します。ここからは、具体的な注意点についてご紹介します。
GROSS表記のときは手取り額を確認
ベトナムで仕事を探すとき、求人のお給料がGROSS表記になっているときは、実際にもらえる手取りの額を確認するのをおすすめします。
「GROSS」は、税金が引かれる前の基本給を表します。手取り額の場合は「NET」の表記になっているはずです。
ベトナムの日本人のお給料は現地の人に比べて高い傾向があり、20%~30%ほどの所得税がかかるケースが多いのです。
GROSSのお給料しか認識していないと、実際にお給料を受け取ったら思っていた額と全然違うということになりかねません。
日本のように厚生年金や社会保険はかけてもらえない
日本の場合は、所得税以外にも厚生年金や社会保険などが引かれています。
ベトナムで日本人が現地採用で働く場合、厚生年金はかけてもらえません。年金の受給額が減るのが心配な場合は、出国前に自治体で手続きして任意で国民年金を払う方法があります。
ベトナムで日本人が働くときは、年金を払いたければ、所得税を引かれたお給料からさらに自分で支払いをしなければなりません。
また、社会保険もかけてもらえません。出国する前に役所に「海外転出届」を提出すると国民健康保険からの離脱することになります。
ベトナムの日本人の現地採用で、高額な海外旅行保険をかけてもらえることは滅多になく、ローカルの保険に入れてもらうケースが一般的です。
会社が保険をかけてくれない場合は、自分で保険をかける必要があります。
「物価が安いから大丈夫」という考え方は危険かも
ベトナムの平均月収を調べると、2022年時点で「3万円程度」と出てきます。
たしかにローカルとまったく同じ暮らしをするのであれば、1,500USDのお給料で十分です。
けれど、本当にベトナムでローカルの人とまったく同じ暮らしができるでしょうか。海外で日本水準の暮らしをしようとすれば、日本以上にお金がかかることも…。
正直1,500USDから2,000USDのお給料では、ハノイやホーチミンで贅沢な生活はできません。
ネットに書かれている平均月収は、都会だけでなく田舎の自給自足のような生活をしている世帯まで含めたものです。
実際にハノイやホーチミンでは、月3万円で生活することは不可能です。私の周りのベトナム人は、若くてまだお給料が少ない人でも500USD程度はお給料をもらっています。
データが示す金額だけではなくベトナムで実際仕事をしている日本人のリアルな声が聞けるSNSやブログもチェックしておくのがおすすめです。
ベトナムでの日本人の仕事の特徴
ベトナムで仕事をするときは、日本ではできない経験ができます。同時に、ベトナムならではの気をつけなければならないポイントも。
最後にベトナムでの日本人の仕事の特徴についてご紹介します。
日本語だけでできる仕事も多い
海外で就職するとき、まず心配なのが言語の問題ですよね。
日本人がベトナムで仕事をするとき、日系企業のベトナム法人で働くケースがほとんどだと思います。
ベトナムの日系企業のほとんどは、社内共通語は日本語か英語になっていることが多いです。すべてベトナム語でまわしているところは、見たことがありません。
ベトナム人スタッフが日本語や英語を話してくれます。
ベトナムには、日本語だけでできる仕事がたくさんあります。英語ができれば、さらに選択肢が広がるでしょう。
若い人や未経験者でも管理職を任せてもらえる
ベトナムで日本人が働くとき、年齢が若い人やその業界の未経験者であっても、ベトナム人スタッフを管理するポジションを任せられるケースが多く存在します。
日本ではなかなか得られないチャンスに恵まれる可能性が高いです。
責任感を持って思い切り活躍したい人には、ぴったりの環境です。
帰国後の就職を考えても、できるだけスキルアップしておきたいですよね。
休日が少ない
ベトナムでは、ほとんど祝日がありません。10日間程度の旧正月のお休み以外は、年に3回ほど、2、3日の連休がある程度です。
さらに土曜日も出勤する会社がたくさんあります。日系だと、土曜日出勤する確率は半々くらいではないかと思います。
会社内の価値観が古いことも…
ベトナムにある日本の会社には、長い年数同じ駐在員の日本人が滞在していることもよくあります。
その場合、会社内の価値観がアップデートされていないことも…。
ワークライフバランスやハラスメントに関する考え方が、日本のように通用しない場合もあります。
面接のときに、会社の雰囲気が自分の価値観と合うかどうかは慎重に見極めたいです。
ベトナムで自分らしく働こう
メリットばかりとは言い切れませんが、ベトナムは日本人が仕事を見つけやすい国です。
言葉の心配もそれほどなく、日本ではできないようなポジションを任せてもらえるチャンスもあります。
人生のうちの数年間、ベトナムでの生活を体験するのも悪くないのではないでしょうか。
発展しきった日本と違って、ベトナムでは半年や1年で街の様子が変わります。日々の変化を肌で感じられるベトナムの生活は、きっとおもしろいものになるはずです。
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