なんで私ばっかり…隣の芝生が青く見えるとき

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どうして私ばかり嫌なことが起こるの…?

うまくいかないことやつらいことが続くと、つい「どうして私ばっかり…」と考えてしまいます。

自分以外もみんなそれぞれ大変なことを抱えている。頭では冷静にわかっていても、自分が悲しいときには他の人のことはよく見えるもの。

私は、20代半ばで50を過ぎたばかりの現役バリバリだった父を亡くしました。突然のことでした。

朝一緒にご飯を食べた父が、次に会ったときには病院の霊安室で冷たくなっていた。受け入れるのには、ずいぶん時間がかかりました。

私は父を亡くしてから母が心配で外出するのをできるだけ控えていて、付き合っていた彼とも別れていました。

けれど20代半ばは第1次結婚ラッシュの時期。私のつらい気持ちには関係なく、友だちの結婚式への招待や出産報告が続く日々。「おめでとう」と何とか笑顔を作っていましたが、悲しい気持ちでいっぱいでした。

どうして私ばかりが不幸で、周りは幸せなのだろう…。

どうしてみんなのお父さんは生きているのに、私だけお父さんがいないんだろう…。

しばらくして、私も結婚しました。もちろん幸せなことがたくさんあったし、今だって幸せです。

ですが、結婚後2回流産を経験しました。30歳前後のいわゆる第2次結婚ラッシュと呼ばれる時期に結婚した私。同時期には、他の友だちもたくさん結婚しました。

同じくらいに結婚した友だちは大体同じくらいに妊娠するもの。1回目の流産を経験した後に友だちの出産報告が続いて、つらい気持ちでしたが何とか乗り切りました。

そして2回目の妊娠、そして流産。そのときは「どうして私の赤ちゃんばっかり…」と立ち直れない気持ちでした。

人生には波がある

「なんで私ばっかり…」と感じてしまうのは、時期によっては悪いことは続きやすいから。

何をやってもうまくいかない時期ってありますよね。

けれど、本当は何をやってもうまくいく絶好調の時期だってあるはずです。

誰の人生にも波があります。そして運気の上下のタイミングは、みんな同じじゃない。

「自分ばっかり…」と思うのは、つらい時期につい自分と他人を比べてしまうからでもあります。

自分がうまくいっていないときに、他の人が幸せなときもある。そして気づきにくいけれど、本当はその逆もあります。

自分が幸せなときは、人の不幸は目に入りにくいのです。自分の不幸はわかりやすい。だから「自分ばっかり」と思ってしまう。

私が父を亡くしたとき、1番慰めてくれたのは当時40歳くらいだった職場の先輩でした。休み時間にはいつも子どもの話をしていて、とても幸せそうに見えました。

けれどその先輩は、高校生のときにお母さんを病気で、20代半ばのときにお父さんを事故で亡くしていました。

「悲しい気持ちは時間が経ってもなくならない。でも、生きていれば別で楽しいことだってあるよ。」

今となって、先輩の言葉は本当にその通りだと思います。

生きていれば良いことも悪いこともやってくる。それは自分だけじゃない。

つらいときは休んでいい

隣の芝生は青く見える。

あなたにとって「周りばかりが幸せ」に見えるように、周りから見てあなたが幸せそうに見えるときだってあるはずです。

凹んでいるときに、友だちから「今はつらいよね。でも私から見ると羨ましいものを、かなはたくさん持ってるよ」と言われました。

自分では自分の庭の芝生の青さに気づきにくいですよね。

でもあなたの人生だってきっと羨ましいと思ってみている人がいる。そう思うだけで、少し気持ちが明るくなれるかも。

つらいときに「ポジティブになれ」というのは、酷だと私は思っています。

つらいときはつらくていい。何をやってもうまくいかないときは、やっぱりある。

そんなときは無理をしないで、ゆっくり休んでエネルギーをたくわえればいい。

心と体がリカバーできるまで何も考えずに休んで。休むだけ休んだら自然と動き出したくなるものです。

そしたら次の波が来たときに、あなたはきっとスムーズにのっていけるから。

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