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『年下の女ともだち』林真理子
『年下の女ともだち』は、林真理子さんの短編集。
私は林真理子さんの小説が大好きなのですが、その中でも特にお気に入りで何度も読み返した一冊です。
2003年発行の少し昔の作品ですが、恋愛に一生懸命になる女性たちの姿は今の私たちと何も変わりません。
苦しいくらいに共感できる感情を、美しい文章で代弁してくれる本。
『年下の女ともだち』あらすじ
主人公は、都会で暮らす中年のイラストレーターである女性。彼女の周りには、美しくて魅力的な年下の女ともだちが集まってきます。
面倒見がよく姉御肌、そして時にシニカルな主人公の目線から、年下の女ともだちの恋愛模様がオムニバス形式で展開されます。
『年下の女ともだち』をおすすめするポイント
小説は全8話で構成されており、その中で主人公以外に9人の女性が登場します。
登場する女性は、みんなとても魅力的です。1人1人の女性の中に「私もこうなりたい」と思うような憧れる部分を見つけられます。
同時に、彼女たちはみんな恋愛をこじらせています。
はたから見れば「やめておいたほうがいい」とすぐにわかるような状況ですが、恋をしたことのある女性なら、彼女たちの気持ちは痛いほどわかるはず…。
自分の過去のつらい恋愛、あるいは今苦しんでいる恋を、きれいに代弁してくれるような作品です。
本人の目線でなく、主人公の冷静な目線で語られるところがポイントです。
彼女たちの生き様を第3者の目線から見つめることで、自分の生き方を冷静に見つめ直し幸せな生き方を見つけるためのヒントともなります。
『年下の女友だち』感想
一つひとつの作品が短いので、自分のペースで負担なく読み進めることができます。
どの作品も読んだ後に何ともいえない切なさが残るもの。
主人公を含む10人の女性の中から、きっと共感できる女性を見つけられます。
そして、自分がこれから幸せになるためのヒントも見つかるはずです。
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