『オトナの子守唄(ララバイ)』レビュー|至福のオトナガールズトーク

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『オトナの子守唄』LiLy

恋愛エッセイスト、小説家のLiLyさんが10 年間『otona MUSE』に連載し続けたエッセイ、オトナシリーズを書籍化した最終巻です。

リアルな悩みに寄り添って、私たちの中にある切ない気持ちやモヤモヤした感情をすっきりと言語化してくれるのがLiLy本の魅力。

私はLiLyさんより少し年下ですが(誕生日が一緒!)、いつも少し先の自分の未来を見るような気持ちでこれまでのエッセイを読み続けてきました。

今回の記事では、ガールズトークを楽しんでいるような気持ちになるLiLyさんのエッセイ最新刊をご紹介します。

『オトナの子守唄』内容

ファッション雑誌『otona MUSE』に2022年から2024年まで連載されていたエッセイをまとめられたものです。

著者の年齢的には40歳から42歳の間の出来事が綴られた本となります。

著者自身が本著を「コメディ」と読んでいるように、共感しながら楽しく読める内容です。

『オトナの子守唄』おすすめポイント

ここからは、『オトナの子守唄』の具体的なおすすめポイントをご紹介します。

ポイント1:リアルな魅力

『オトナの子守唄』にかぎらず著者のエッセイどれもに言えることですが、出来事や心情の描写がとてもリアルです。

本著の中でも、著者自身が「リアルことエンタメ」と考えていることが書かれていて、そのこだわりがよく伝わります。

一般的に「かっこわるい」とか「恥ずかしい」と思われるようなことも、赤裸々に描かれています。

それは誰もが経験するけれど隠したいことで、だからこそのリアルです。

お洒落なエッセイの中には、きれいに飾られてまとめられたようなものも多いですよね。

それはそれで素敵なのですが、気持ちが弱っているときに読むと自分と比べてかえって落ち込むような事態にもなりがちです。

LiLyさんのエッセイは、とてもリアル。「わかる、わかる」と思いながら「人気の作家さんでも自分と同じ思いを抱えている」と安心できるのです。

ポイント2:お洒落な世界観のLiLyワールド

リアルを赤裸々に書いてあるエッセイだと、おもしろいけれど色気がないということもあるかと思います。

著者のエッセイ本はリアルで共感できるものでありながら、潔くてセクシーでお洒落です。

飾り立てたものではないリアルからきてるからこそ、かっこいい!

「お洒落なエッセイを読んでいる自分」が、自己肯定感も上げてくれます。

ポイント3:オトナ女子の気持ちを言語化

私たちが普段感じているけれど自分でもよくわからなくなっているような気持ちを、きれいに言語化してくれるのが著者のエッセイの特徴です。

言葉になることで、自分の中でストンと腑に落ちます。

『オトナの子守唄』は、オトナ女子の気持ちを代弁してくれる1冊です。

子育てや離婚についても書かれているので私が経験したことのない内容も含まれていますが、自分が知らない気持ちまでリアルに感じられるのがすごいところです。

生き方は人それぞれ。どれだけたくさんの本を読んでも自分とまったく同じ人生を歩んでいる人はいません。

自分の共感できる部分もあれば、知らない世界も見せてくれるのが、エッセイのいいところですよね。

自分と違う生き方の部分も知ることで、周りの女子の気持ちにも敏感になれるはずです。

ポイント4:ハイセンスなカルチャーの参考書

Lilyさんの本には(エッセイでも小説でも)、著者の好むお洒落でセンスのいいカルチャーがちりばめられています。

万人受けするところから少しだけずれていて、その世界の人から強く愛されるようなものも多く、エッセイの中でたくさんの新しい刺激に出会えます。

ポイント5:心に響くたくさんのパンチライン

エッセイを読んでいると、あちらこちらで心にガツンと響くようなパンチラインが登場します。

ロマンチックなものからハードコアなものまで、著者の文章がリアルで潔いものだからこそ、強く印象に残るのです。

生きる上での指針になる言葉ともきっと出会えると思います。

私は新年の目標を、著者の本から借りることが少なくありません。

『オトナの子守唄』感想

オトナシリーズのエッセイの中でも、特に赤裸々感のある1冊だったと感じました。

読んだ後は、仲のいい友だちと思い切り話しまくったような、満たされた気持ちになります。

周囲からオトナと呼ばれる年齢になっても、「いつまでもオトナげなく」生きていたいと思うすべての人にぜひ読んでもらいたい本です。

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