『花とお金』レビュー|やさしい言葉で知るお金とビジネス

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『花とお金』須王フローラ

『花とお金』は、元フローリストでエネルギー哲学者の須王フローラさんが書いたお金とビジネスに関する本です。

前著『花を飾ると、神舞い降りる』を読んでから須王さんのファンになりました。こちらも、今でもお気に入りの本の1冊です。

正直不安をあおられるようなビジネス書が苦手な私はタイトルに「お金」と入っている本著を読むかどうか迷ったのですが、須王さんの本ということで好奇心が勝り手に取りました。

やさしく美しい言葉で紡がれる『花とお金』には、読みにくさや堅苦しさはまったくなく、むしろ私たちが抱えている不安を癒してくれる本でした。

『花とお金』内容

見える世界と見えない世界の両方から、お金とビジネスに関してアプローチする本です。

お金を稼ぐ手順が書かれているわけではなく、「幸せなお金持ちとして生きる」ための精神的な部分への言及が多くなっています。

お金持ちとは生き方であり、本著はその生き方を説明する本だと著者も言及しています。

ビジネス書というよりは、哲学書に近いように感じました。それでいて、お金やビジネスに関する学びもきちんと得られる本です。

少しスピリチュアルに寄っているように見えながら、現実的な内容でもあり、詩のような美しい言葉で語られる不思議な魅力を持つ1冊。

『花とお金』おすすめポイント

ここからは、『花とお金』の具体的なおすすめポイントをご紹介します。

ポイント1:ちょうどよく心地いい

本著はスピリチュアルな要素がありながら、現実的な内容でもあります。

「爆速で収入を上げる!」「今すぐ起業!」というような厳しい本を読むのはきつい…。

けれど「頑張らなくても大丈夫」「ポジティブでいれば運気を引き寄せる」という精神面にばかり言及した本では納得できない…。

そんな人にとってきっと「ちょうどいい」と感じられる1冊です。

お金の稼ぎ方、収入を上げる方法にばかり言及した本は、特に繊細な人にとってはストレスになることもあるのではないでしょうか。

自分の求めている答えと違うということもありますよね。

たしかにその方法だと稼げるのかもしれないけれど、私がしたいのはそういうことじゃない…。

逆に「ポジティブでいれば大丈夫」「そんなに頑張らなくてもいい」という本は耳当たりはよくて一瞬安心できるものの、結局具体的に何をしたらいいかわからないということも多いもの。

本を読んだものの、これから私は具体的にどうすればいいのかわからなかった…。

『花とお金』は、読んだあとには前向きになれるし、結局わからなかったというモヤモヤ感もありません。

本の中で著者は「わからないことをわかろうとしないこと」が大切だと何度も言っています。その言葉がすとんと胸に落ちて、読みやすくなっているところもあるかと思います。

ポイント2:読めば読むほど理解が深まる

1度目に読んだときよりも、2度目、3度目と読むことで言葉が体にしみわたるように、理解ができるようになります。

詩的な美しい文章は読みやすいぶん、無意識にさらりと流してしまうことも。

著者が「わからないことをわかろうとしない」「わかるべきタイミングでわかるようになる」と言っているように、何度目か読んだときにすとんと理解できるという現象が起こるのです。

『花とお金』は1度だけ読むのでは、もったいないなと感じます。何度も何度も繰り返し読むことで、毎回新しい発見がある本です。

『花とお金』感想

読んだあとには、お金に関してだけでなく、生きることに関しても不安がなくなり、気持ちが楽になりました。

そして、ビジネスにはあまり興味がなかった私ですが、お金やビジネスのことももっと知りたいと思うようになりました。

ビジネスをしていたりこれからしようとしている方だけでなく、会社で働いている方や専業主婦(主夫)の方にもおすすめしたい1冊です。

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